セリ現場を見学した際に、直感で「これだ！」と思い入社を決めました。（笑）もともと地元就職を希望していたので、はりまっちに登録し、丸魚水産に目が留まりました。その理由は、求める人物像に書かれていた「小難しいことを考えるより、身体を動かしているほうが好き」のフレーズ。私の身内には姫路市中央卸売市場の青果部で働いている親戚が何人かいたので「鮮魚は忙しくて大変だよ」という話だけは聞いていました。それでも、どうしてもそのフレーズが気になって、直接会社へ電話を掛け、会社説明会と市場見学に行くことに。そして、いざ市場見学。セリの現場は、自分が想像していた以上の圧倒的な迫力で、言葉になりませんでしたね。同時に、「これだ！ここが自分の働く場所だ！」と感じたんです。まさに、自分がやりたい仕事が見つかった瞬間でした。

現在は市場で、毎日運ばれてくる鮮魚の仕分けと、魚の締め作業を行っています。セリは、朝の4時50分に開始。セリ開始前に次々と荷物が送られてきますが、必ず開始時間に間に合わせるため“スピード命”の現場です。セリが始まれば、迫力ある雰囲気の中でどんどん魚に値段がつき競り落とされていきます。そして同時に出荷作業に移ります。どんな作業も、鮮度が命の魚を扱うので、効率よく作業を進めなければなりません。その後は事務所に戻り、その日に販売した内容に相違がないかの確認を行い伝票作成をして一日の業務を終えます。

活きた魚を締める作業が上手くできるようになり、業者の方から褒められたことがうれしかったですね。この作業をはじめ、手鈎（てかぎ）という道具をよく使います。暴れる魚のこめかみを目掛けて手鈎を打ち、魚の動きを一瞬で止めます。最初は上手く使うことができず、悪戦苦闘の連続。先輩は100匹締めているのに、私はたったの2匹。。。ショックでしたね。それでも最初から上手くできる人はいないと思い直し、毎日繰り返し行うことで最初の頃より締められる魚の数が増えてきました。これからも、出来ることを一つずつ増やしていき、いつかセリ人になることを目標に、日々の業務に取り組みたいと思います。