私が伸栄開発と出会ったのは、一冊のタウンページがきっかけでした。今はネットでのアルバイト探しが主流ですが、当時は1件1件の電話が勝負！学校の実習で学びきれなかった測量をどうしても経験したくて。それならまずはアルバイトという形でと思い立った私は一冊のタウンページを握り締めていました。断られ続け最後の7社目。その時の電話の相手が社長とも知らず、私はありったけの思いを話しました。「どうしても働きたいんです。」「私を雇ってください！」最初は見事に断られました。（笑）
それでも必死の押しに負けたのか、最後には「担当に聞いといたるわ。」と言ってくれました。しかし、連絡はいつになっても来ず、待ちきれずに自分から再度電話をしました。「あ〜っ」と一言。完全に私のことを忘れていた様子でした。それでもめげずに、私はここでも「お願いします！」の一点張り。「お前年なんぼや？」「20歳です。」「若いのにはっきりもの言うやないか〜！」このとき初めて社長は私の熱意を感じ取ってくれました。社長からの「来い。」この一言で、私はアルバイトとして採用されることになりました。社長の男らしさは男の私でも惹かれます！やる時はやる！ふざける時はふざける！そんな社長の人柄が入社の大きな決め手になりましたね。

測量士として橋やトンネル、コンクリートの構造物の危険性をチェックして廻りました。その後、地質課へ。専用の機械で地面に10ｍほど穴を掘り、基盤となる地面の安全性を確認します。建物を建てるときは必ず必要となる工程です。その後、保全課へ。点検現場へ出向き、作業の効率化が図れるように指示を出したり、元請さんとのやり取りを行ったりします。一通りの現場や仕事の流れを掴んだ後は、営業も経験しました。自分のこれまでの経験から、この業務にはこれ位の時間やコストがかかるなど、測量や点検業務に関しては、お客様に何を聞かれてもその場で答えられるようになりました。各部署での様々な経験が今に役立っています。自分が学びたかった測量を伸栄開発で学びたい！社長の下で働きたい！この情熱が私の出発点でした。

現在は管理職として本社と姫路支店の二つの統括管理を任されています。現場単位の人の割り振り、ここの現場にはこの人が向いているという適材適所の人員配置をおこないます。また、アルバイトのシフト管理や見積り作成、もちろん営業活動も行います。

測量という仕事は、計り知れないくらいたくさんのことを経験することができます。点検の対象は本当に様々で何年経っても初めてのことだってあります。この職に就き18年経つ私でもこの仕事は1年生ってことも珍しいことではありません。そこが楽しいし、また大きなやりがいにもなっているんですけどね。

私は今でも伸栄開発と出会ったあの1冊のタウンページが捨てられません。むしろ大切に保管しています。いつまでも初心を忘れず、これからもさらに高みを目指します！