絵を描いたり粘土遊びをしたり、幼少期から工作をすることが好きでした。手先が器用と言われることも多く、漠然とモノづくりに携わりたいという思いを抱くようになったんです。それでも就職活動を始めた頃は、営業職なども視野に入れ幅広く探していたのですが、複数の合同説明会に参加する中で、自分にはやはり製造職が合うと感じました。ツボサカは、ミクロン単位の高精度な加工技術を有していることが最大の魅力。自分で作ったモノが社会に役立つと想像するだけでワクワクしました。会社見学では、工場を見て回りました。どういう部品がどのように使われるかなど、とても丁寧に案内していただきました。社員はテキパキと働きながらも、挨拶すると笑顔で応えてくれる姿に感銘を受け、入社を決めました。

加工された製品を、ほとんど手作業で組み立てています。ボルトやスプリングなどの部品を、電動ドリルやトルクレンチと言った工具を駆使して完成させます。一つの製品に掛かる時間は3〜10分程度です。出来上がった後は、油圧運転試験。油を入れて圧力を加え、数値を計測することで不具合がないかを判定しています。製品の種類は幅広く、作業手順も動きも異なるので飽きることがないですね。そんな中でも、大切な製品を傷付けないよう丁重に扱うことを常に意識しています。今はまだ、先輩に手伝ってもらいながら新しい仕事を勉強している最中。今後は、第三製造の担当する製品をさらに覚え、少しでも作業のスピードアップを図ることが目標です。

自分が手掛けた製品が無事に出来上がると安心します。1日の目標数を生産できた時には、特にやりがいを感じますね。もちろん最初は上手くいかないことも多く、初めて一人で油圧運転試験をクリアできた時は達成感でいっぱいでした。それでも、一度目は成功しても二度目は失敗するなんてことも…。その際は、逆組みや組み忘れなど何が原因かを追究し、組み直して再び油圧運転試験へという流れです。また、僕がこうして前向きに頑張れている理由は、恵まれた環境にもあります。先輩方とはプライベートでも交流があり、食事会はもちろん、休日に富士山に登ったこともあります。僕にも後輩ができる時がきたら、先輩にしていただいたように、素晴らしい社風を受け継いでいきたいと思っています。