前職では、エレベーターやエスカレーターのメンテナンスをしていましたが、徹夜作業があり、健康のために転職を考えるように。何か新しいことにチャレンジしたいと探していたところ、大学でも学んだことのない金属を扱う大阪冶金興業と出会い、“熱処理”というものに興味を持ちました。知識なし・資格なしで、本当にやっていけるのだろうか…と思いつつ、やってみたい気持ちの方が勝って応募。面接は和やかに進み、仕事で必要な資格は会社全額負担で取得できることがわかりました。何より印象的だったのは、工場見学。アットホームで温かい雰囲気が直に伝わってきて、ココだ！と思いました。

熱処理課の交代勤務係に所属し、2人1組で、熱処理製品の入れ替え作業、真空熱処理炉を操作するオペレーターをしています。通常は3交代勤務ですが、私は仕事に慣れるまで昼勤でOJTを受けながら業務を行なっています。お客様からお預かりする特殊な金属製品は、当社でしか熱処理できないものがほとんど。温度や時間など設備の設定条件が製品によって違うので、毎朝出社して一番にすることは、工程予定を確認することです。今日はどんな用途や仕様の製品があり、どの設備を使うかチェックしてから、計画通りに設備を稼働させていきます。熱処理中は、正確に加工が行われているか目に見えないため、グラフなどで監視します。未経験で入社したので大変ですが、仕事を覚える近道は、まず自分で実際にやってみること。先輩がマンツーマンで付き添い、わからないことは聞けばすぐ教えてくれます。現場の方々とコミュニケーションをとることも多く、月1回、社長が工場を巡回される際には、社長も直接声をかけてくださいます。

電力は、産業や生活になくてはならないもの。火力発電所の心臓部である超高温ガスタービンの中では、私たちが真空熱処理加工をした特殊合金ブレードが高速回転し、10万kW以上を出力しています。直接ありがとうのお言葉をいただくことはありませんが、私たちの仕事が世の中の人々のお役に立てていることにやりがいを感じます。大阪冶金興業の魅力は、社長が社員を家族のように思ってくださり、社員同士の仲が良いこと。たまに土曜日出勤もありますが、平日は残業なし。ワークライフバランスがとれ、毎日楽しく仕事ができています。