前職が商社の営業だったのですが、商材に直接触れる機会が少なく、自分が扱っている商材の具体的なイメージがつきにくかったんです。だから転職するなら、自分がお金を稼ぐために扱うものを、実際に目で見てしっかり確かめたいという気持ちがありました。ここに入社して感じたことですが、例えば作業工程に違和感を覚えた時、上司はきちんと僕の話を聞いてくれます。“新人が何を言うてんねん”そんな空気は一切なく、僕が理解できるまで理由を丁寧に説明してくれます。また、タテヨコの人間関係の距離感がほどよく自由なところがイイですね。ごはんの誘いを断ったとしても、仕事に悪影響を及ぼすなんてこともありません。先輩や上司に恵まれた環境だと日々感じています。

仕事内容は大きく分けて3つあります。1つ目は検査。製作途中で組み立てが終わると、図面を見ながら部品が正確に付いているかチェックします。その後、溶接が終わった段階でも、施工基準に基づいているかチェック。最終的に、お客様の要望通りに仕上がっているか等を確認しています。2つ目はリスト作成。図面だけでは工場との共有が難しいので、Excelに落とし込んで、必要なものを明確化していきます。3つ目は立会検査の対応。お客様に工場に足を運んでいただき、実際の工程を見学しながら進捗状況を一緒に確認していただいています。鉄骨に関しては慣れていないお客様がほとんどなので、理解していただけるようにわかりやすく説明するのは少し大変だったりします。質問にも迅速かつ正確に応えられないといけないので、鉄骨や自社に関する幅広い知識が必要な業務の一つでもあります。

これまでで一番印象に残っているのは、誰も見つけられなかった不具合を見つけたことです。お客様からいただいた図面を基に施工していたのですが、部品の間違いに誰も気付いていませんでした。もし僕もスルーしてしまっていたら、後工程が大変になり、納期の遅れや予算オーバーになるところでした。「アレに気付くなんてすごいね！」というお客様からの言葉は今でも励みになっています。また、とある資格試験を受けようと考えていたとき、先輩が親身になって指導してくださいました。「練習も兼ねて一緒に実技をやってみよう」と、終業後にもかかわらず、嫌な顔一つせず付き合ってくださった先輩には本当に感謝しています。ずっと傍にいられるのは嫌だろうからと、時々席を外しながら、定期的に様子を見に来てくれたりして、その心遣いに感動しましたね。合格がわかると、何も言わずにデスクにそっとコーヒーを置いてくれる先輩もいたりして。こんなに面倒見の良い先輩方の存在に救われ、ちょっと大変な仕事があっても頑張ろうって思えるんです。