メーカー勤務の父親が海外で仕事をしていたこともあり、英語圏の文化に関心が強く、外国とかかわりのある仕事をしたいと物流、特に海運業に興味を持っていました。5社程度インターンシップに参加したりもしましたが、就活が本格的なった頃に新型コロナが大流行し始めたんです。未知のウィルスということで将来に対する不安も感じていて、医療の世界を身近に感じるようになりました。「実際に医療現場で働いている人たちを支えることで、間接的に地域社会にも貢献できるのでは」と考えるようになったんです。そんな中、この病院が求人募集をしているのを知り、他にも先に内定をいただいていたのですが、入社試験を受ける決心をしました。加古川市出身で、子どもの頃から知っている病院ということも大きかったですね。

通勤や住居、扶養など職員の皆さんの生活にかかわる手当の認定や手続き、給与に関係する勤怠管理や確認、入退職の手続き、社会保険等の関連業務などを担当しています。職員が約1600人いるので、毎日、何らかの申請が手元に届きます。看護師さんも含め女性が多いこともあり、「結婚したので苗字を変更したい」という届が結構、多いですね。ここでは、最初の1年間はすべての部署を回るジョブローテーションのシステムを取っていて、結果として今の部署に配属となりました。当時、新人は私一人だったので、各部署で丁寧に仕事を教えていただきありがたかった半面、どれぐらい仕事を覚えられたのだろうと比較する同期生がいなかったのは、少し心配でもありました。上司や先輩方は、どんな質問にも丁寧に答えてくださるので、本当に働きやすい職場だと感じています。

医療職や事務職などいろいろな職種の方々とコミュニケーションを取りながらの業務なので、多くの職員の皆さんと頼り、頼られる関係を築けたのがうれしいですね。医療現場では、各病棟の看護師長さんから問い合わせをいただくことが多いんです。いつ何時、患者さんに何があるか分かりませんので、問い合わせの内容をしっかり確認したうえで、できるだけ迅速に対応するよう心掛けています。また、職場によっては夜勤などもあるので、職員の出勤日などスケジュールを予め確認してから連絡するようにもしています。医学の知識が必要なのは、医療現場など一部の部署だけ。病院と言えば、お堅いイメージを持つ人もいますが、そんなことはありません。民間企業並みに、意思決定も早いですよ。